カンデラのHMI開発ツール
「CGI Studio」世界5,000万台にも及ぶ搭載実績を持つHMIソリューション

現在、生活のあらゆる場面でグラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI)に触れる機会が増え、この傾向は今後も続くと考えられています。制作が簡単で柔軟性のあるHMIのニーズの高まりは、車載ディスプレイの代名詞であるメータークラスターをはじめ、インフォテインメントシステムやヘッドアップディスプレイなどの分野に限らず、製造業や家電製品、ビルオートメーション、そして医療産業にも広がり、市場におけるさらなる需要の拡大が見込まれています。これに伴いHMIツールのユーザーグループも拡大をみせ、HMI開発ソフトへの期待はさらに高まると考えられます。

カンデラの最高経営責任者(CEO)であるラインハルト・ヒューリヒトは次のように述べています。 「現在、HMI作成プロセス全体が大きく変化しています。これまでは、テクニカル・アーティストやソフトウェア・エンジニアといった一部の専門家がHMIの作成を担っていました。しかし最近では、デザイナーやグラフィック・アーティストがHMIの開発プロセスに携わることの重要性が注目されています。その多くの場合、彼らは、プログラミング等の専門的知識を有する開発者からのサポートを要することなく、フル機能を備えたHMIを迅速に開発することを要求されます。」

このような認識に基づき、カンデラは長年にわたり、直感的でユーザーフレンドリーなHMIツール「CGI Studio」を提供してきました。「CGI Studio」は、だれもがすぐに使用できるHMIコントロールをはじめ、自動化されたワークフロー、統合されたステートマシンを備えています。さらに、最新バージョンの「CGI Studio 3.10」には、HMI開発プロセスをさらに高速化させるAIベースの「Smart Importer」を統合し、日本のユーザーにもよりご利用いただけるように日本語版を用意し、ユーザーのHMI開発をトータルにサポートする機能を搭載しています。

CGI Studio 3.10

「CGI Studio」は、車載向け2Dおよび3Dグラフィカルインターフェイス(HMI/GUI)を作成するソフトウェア開発プラットフォームです。スケーラブルで、かつハードウェアに依存しないHMI設計ソフトウェアで、車載分野をはじめとするその他多くの産業分野において、あらゆる種類のカスタマイズ可能な2D/3DHMIの作成を可能にします。「CGI Studio」は、デザインのプロトタイピング、テストおよび微調整に最適なツールなどを含む統合環境です。

◆「CGI Studio」は、強力なCanderaレンダリング描画エンジンによる、ハイエンドのシステムオンチップ(SOC)上で複雑でパワフルな2D/3DHMIを作成するためのワンストップソリューションです。ISO26262 に準拠した高度な機能安全性をASIL A/Bまでサポートし、オープン・アーキテクチャによって企業ワークフローに容易に統合し、自動化することができます。

◆ランタイムおよびメモリ性能を高度に最適化した「CGI Studio」は、組み込みグラフィックマイクロコントローラー(MCU)上で強力なHMIソリューションを開発する際に、最適なHMI作成ツールとして採用されてきました。その実績から、一例として、カンデラはインフィニオンテクノロジーズ社の「TRAVEO™Ⅱ-グラフィックコントロールファミリ」のHMIツールパートナーとして公式に認定されています。

◆「CGI Studio」では、デザインに加えた変更を、プロジェクトに関わるすべてのユーザーがリアルタイム(WYSIWYG)で確認することができます。さらに、アニメーションの追加や、ツール環境内で直接シミュレーションをすることができ、日々変化する市場のトレンドや顧客からの要求に迅速に対応することが可能です。

◆「CGI Studio 3.10」は、世界最大のタイプファウンドリーであるMonotype社のiType®フォントエンジンに加え、Monotype Spark™をサポートしています。Monotype Spark™は、リソースに制約のある環境に最適化されたフォントエンジンでスマートフォン並みの文字の表示品質を提供し、あらゆる文字サイズやディスプレイ解像度に対応できます。

AIベースの「Smart Importer」

「CGI Studio 3.10」の注目機能であるAI検出アルゴリズムテクノロジーに基づく「Smart Importer」は、HMI作成プロセス全体の高速化を促進します。プログラミングの知見の有無に関係なく、だれもが優れたHMIソリューションを簡単に作成できることを目的に開発されました。

一般的なHMIデザインツールでは、インポートしたUIアートワークの各エレメントに手動で機能を追加する必要がありますが、「CGI Studio」の「Smart Importer」機能を使用することで、この作業を「自動的に」処理することができます。デザイナーは、Adobe®Photoshopをはじめ、SketchやAxure®RPなどでデザインしたUIアートワークを「CGI Studio」へ簡単にインポートすることが可能です。そして、この「Smart Importer」が、メーターをはじめ、スライダーやボタンなどの関連コンポーネントを検出し、インポートしたグラフィックデザインに最適な機能を自動的にマッピングします。つまり、静的なビットマップやテキストレイヤーではなく、フル機能を備えたHMIをインポートできるということです。

「Smart Importer」は、メモリ使用量を最適化するためのレイヤーの結合をはじめ、HMI要素の事前設定や複数のシーンを一度にインポートすることも可能です。さらに、アニメーション、データバインディングや拡張ロジックをデザインに追加し、最初のプロトタイプを作成します。

「Smart Importer」は、静的なグラフィックファイルを、
フル機能を備えたHMIに自動変換します。

このプロトタイプは、実機での確認なく、「CGI Player」上でライブテストが可能です。その後、さらにデザインを再インポートし、HMIを即座に更新することもできます。これまで、HMIを使用したターゲットシステム上での展開やテストは、これほど簡単に行うことは困難とされてきました。

カンデラ ジャパンの副社長 前本真樹は次のように述べています。「AIベースの「Smart Importer」は、複雑なコーディングを必要とせずに、革新的なAI検出アルゴリズムテクノロジーに基づきUIアートワークを、フル機能を備えたHMIに自動的に変換します。このように、構成プロセスを可能な限り簡素化することで作業時間を大幅に節約し、デザイナーの作業効率の向上に繋げることができます。」

Canderaの「Smart Importer」には、
HMI作成プロセス全体を最適化するというひとつの大きな目標があります。
UIアートワークをインポートし、
数回のクリックのみで機能的なHMIに変換することができます。

このユニークで革新的なインポート技術により、すべてのユーザーの作業効率を向上させ、プロトタイプ作成の迅速化と日々変化する市場のトレンドや顧客からの要求に迅速に対応することが可能です。

カンデラは、効率的なノーコーディングツールに焦点を当て、プログラミング知識の有無にかかわらず幅広い層のユーザーが作業できるようにすることで、アジャイル開発をサポートしています。カンデラ独自の比較調査によると、「Smart Importer」を使用することで、プロトタイプの開発期間は最大75%、HMI開発プロセス期間は約40%短縮されることが実証されています。

カンデラは、5月26日~7月30日にオンラインで開催される、自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2021ONLINE」に出展します。カンデラブースでは、自動車用のHMIデザインと組み込みソフトウェア分野における最新技術を展示します。その中でも、SDGs13「気候変動に具体的な対策を」への貢献を目指し、「CGI Studio」で作成したEV(電気自動車)用メータークラスターを初公開します。

1900年代に自動車が一般に普及してから、長きに渡りガソリン車やディーゼル車がその中心を占めてきました。しかし、今では HV(ハイブリッド自動車)、PHEV(プラグインハイブリッド自動車)が主流になり、今後はさらにEV(電気自動車)へシフトしていくと考えられています。それに伴い、従来はハードウェアを活用していたものをソフトウェアへ移行することで、より地球環境へ配慮することが可能となります。カンデラは持続可能な社会の実現を目指し、事業を通じてSDGsの達成に貢献し、信頼される企業市民を目指し取り組んでいます。

カンデラは、自動車をはじめとするさまざまな産業において、世界の顧客向けの主要なHMIツールプロバイダーであり開発パートナーです。主にHMI開発および組み込みソフトウェアの分野におけるソフトウェアサービスの提供と、自社で開発したHMIツールである「CGI Studio」でお客様をサポートしています。アートスパークホールディングス(東京/新宿)を親会社とし、Candera GmbH(オーストリア/リンツ)と共に日本のみならず世界へ向けてHMIソリューションを提供しています。

「CGI Studio」無償体験版ダウンロード

▼次世代自動車技術最前線2021の記事はこちら
https://digitalbook.jsae.or.jp/jisedai2021-ke53aatjr8mdt4qa/book/#target/page_no=27

次世代自動車技術最前線2021の記事
Car Technology for Next Generation

お問い合わせ

株式会社カンデラ ジャパン
〒160-0023 東京都新宿区西新宿4-15-7
パシフィックマークス新宿パークサイド 2F
https://www.canderajp.co.jp/
e-mail:cdj_sales@artspark.co.jp